44.落合宿 (岐阜県中津川市) JR中央本線中津川駅より北恵那交通バス10分
本陣跡 F4
落合宿旧本陣(井口家)です。落合に唯一残る遺構です。母屋は豪壮な土蔵造りですが、明治天皇行幸の折りに改築されたそうです。この日は、バス便の連絡が悪く、朝から天気予報も良くないので中津川駅からタクシーで来ました。十曲峠への入口でタクシーを降り、写真を撮ろうとしたら、カメラにメモリーカードが入っていないのです。前夜、ホテルでフォトフレームにメモリーカードを移したままになっていることに気づきました。フォトフレームも予備のメモリーカードも中津川駅のコインロッカーに預けた荷物の中です。ちょっとショックでしたが、写真は諦めこの1枚だけスケッチしました。現地でペン描きし、後から思い出しながら着色したものです。落合には他に宿場の面影を感じるものがなかったので諦めもつきました。
45.中津川宿 (岐阜県中津川市) JR中央本線中津川駅より徒歩5分
はざま酒造1 F4
中津川駅前のホテルを拠点にして須原から馬籠までの各宿場を中央本線の電車と路線バスで巡りました。これら木曽路5宿を訪ねることが目的でしたので、宿舎から最も近い中津川宿は次回の予定にしていました。初日馬籠から中津川に予定より早く帰ることが出来たので、夕刻下見を兼ねて、中津川宿の中心部である新町、横町、本町をざっと歩いてみました。中津川は美濃路への玄関口として昔から賑わった宿場でしたが、今は都市化が進み旧い建物は殆ど消失してしまったようです。僅かに横町と本町の交差点に「はざま酒造」などウダツの上がる商家の町並みがありました。そのうち中津川宿へは再訪する予定です。
はざま酒造2 F4
中津川宿で唯一、街道らしい風情が感じられる蔵元ハザマ酒造です。酒の銘柄は「恵那山」というらしく、店の前にはポスターだけでなく樽や一升瓶が並べてありました。下戸には無縁の世界なので、店内を覗いてみる気にもなりません。先にアップしたはざま酒造1と同じ場所ですが、アングルは逆に東側を見たものです。道路は前方に向かってゆるい下り坂です。この後、川を越えてさらに先まで行って見ましたが、旧い建物はなく凡庸な町並みでした。
46.大井宿 (岐阜県恵那市) JR中央本線恵那駅より徒歩5分
高札場あたり F4
大井宿東のはずれにある坂道です。左の電柱の傍に高札場跡がありました。大井宿には、旧本陣門や旧旅籠など古い建造物が点在しますが、連なる町並みはありません。6箇所も枡形(曲がり角)があり、今は直進道もあるため、街道は分かりにくかったです。大井は東美濃の要衝にあり、幕府が築城するため6箇所も枡形を設けたのに、城は造られなかったのだそうです。大井宿は恵那市の中心街にあり、都市化の影響は避けられませんが現存する遺構は何時までも残して欲しいものです。
岩村城下町 F4
岩村町は旧城下町ですが、商家の町並みが重要伝統的建造物群保存地区に指定されています。中山道とは離れているため寄り道になりますが、大井宿と組合わせて行ってみたいと考えていました。岩村は中央本線恵那駅から明智鉄道に乗り30分です。岩村の重伝建地区は指定面積が広く、それだけに期待は大きかったのですが描きたい場所がなかなか見つかりません。歴史的に貴重な遺構は多いのですが、建物の屋根の高さが揃っていたりして、絵に描くには変化や面白味が少ないのです。表通りも裏通りも歩いてみましたが疲れただけでした。右は駅に近い重伝建地区の一角です。レトロな田舎の商店街を思わせる新旧混在する建物と看板や幟が面白いと思いました。